当社の水草について
出来れば、日本固有種のみを取り扱いたかったのですが…
蓮も睡蓮も、ほとんどが国外種と言う事で諦めました。
「蓮スイレンに合う」「ビオトープに合う水草」「お寺に合う=和風の水草」をテーマに!!
一般的な観賞魚店さんでは取扱いの少ない、日本原産種や蓮、睡蓮、浮草類に力を入れております。
(観賞魚店さんでは大型で場所を取る上、水面を覆うのであまり取り扱いたくない品種です。)
一般的な観賞魚店さんで取り扱いのある品種(鉛巻き、ポット入り、カップ入り等)は、まったく在庫しておりません。
分類 | 品種 |
沈水性 | インバモ クロモ エビモ フサモ ホザキノフサモ |
浮遊性 | タヌキモ ノタヌキモ マツモ |
浮草 | イチョウウキゴケ ウキクサ類 サンショウモ アマゾンフロッグピット サルビニア・ククラータ ハイグロリザ・アリスタータ ミズオジギソウ ルドヴィジア・セディオイデス(ウォーター・ダイヤ) |
浮葉性 | 睡蓮(特に熱帯種) ガガブタ系 コウホネ系 |
抽水性 湿性 |
アコルス(石菖) ウォーターマッシュルーム エキノドルス(オモダカ科) キクモ トクサ 十和田葦 ミズトラノオ ミミモチシダ ベニサワギキョウ 龍の髭(蛇の髭) |
水槽用 | 水草各種 流木付き水草 石付き水草 |
などが一例です。
日本国内でそのまま越冬ができる品種は『外来種帰化問題』を考慮し扱いたくありません。
一手間加える必要がありますが、越冬のアドバイスもさせて頂きます。
当社では、その植物の開花時期や独特の姿が楽しめる『一番見応えのある時期』には、既に販売を終了させて頂いております。
一番見応えのある時期に販売しても、あとは散って枯れていくだけです。
「お客様の元で成長し、自分で育てた姿を見て頂きたい」と考えています。
水生植物の一番見応えのある時期は晩春〜夏です(一部秋口)。
夏は配送のストレスが一番掛かります。暑さだけでなく、一番日照時間の長い時期にまったく日光が当たらないという状況が植物にとっては最悪の状況です。
ホームセンターさんなどでは、一番見応えのある時期の直前ぐらいに販売され、まさにシーズン中の時期に花が咲いた状態で販売されております。
例)蓮はG.W.から出回り、遅いと7月まで販売されています。
植付けが出来るのは3月〜4月(遅くてもG.W.)です。
睡蓮も同じ頃に咲いた状態で販売され、植替えのストレスで咲き難くなります。
極端な例ですが…
蓮を購入 ・・・「蓮根が届いた」
睡蓮を購入・・・「ワサビ(熱帯はイモ、種)みたいな物が届いた」
と言われても、どうしようもありません。
初めての方や、不安がある方は一度、現在の状況をご確認下さい。
<熱帯睡蓮の越冬>
熱帯睡蓮の越冬時は、『ベンレート水和剤』を使用いたします。
農薬で殺菌しなければ越冬中に雑菌にやられ腐敗してしまうリスクが非常に高まります。
<温帯睡蓮の株分け>
株分け時の状況により、腐敗防止のため『ベンレート水和剤』を使用することがあります。
<輸入親株の不調>
輸入直後は調子崩していることがあります。
腐敗防止のため植付け前のみ農薬で洗浄した後に栽培します。
以降、散布等は行いません。翌年以降は無農薬栽培となります。
一般的に販売されている、ほとんどの水草は農薬が使用されています。輸入物は特に農薬が強く、農薬に弱いエビなどはもちろん、メダカなどにも影響があります。
当社では「誰でも安心して育てられる水草を」と考え、全ての水草で農薬を除去してから販売しております。ミナミヌマエビ、レッドチェリーを藻対策で使用しておりますので、ある程度は安心できますが、レッドビーシュリンプなどは注意して下さい。
蓮、睡蓮、ビオトープ、池などに使われる水草を取り扱っております。
お客様の元へ水草が届いてからの負荷が少なくなるよう「お客様と同じ環境=屋外の自然環境ストック」を行っております。
〜自然環境への適応化〜
仕入物は輸入直後の物や『人工環境(加温、メタルハライド照明)』で育成されているため、仕入直後に販売してしまうと、屋外の自然環境に適応できず溶けて枯死することがあります。配送中のストレスも大きくなります。
加温水槽にて農薬洗浄をしながらストックし、徐々に水温を屋外と同じ温度に下げていき、頃合いを見計らい、屋外にてストックします。
仕入直後は遮光し植物工場用ライトのみを用い、少しずつ日光が当たる時間を増やし調整しています。
最低でも10日は屋外でストックを行ったのちに販売しております。
自然環境でのストックとなるため、天候に左右されます。
天気、日照、気温などで小型化することがあります。
これらは、植物自身が「その環境に適応するため」に自らなる姿であり、成長に問題ありません。
入荷直後からそのまま販売している実店舗さんはたくさんあります(むしろそれが普通です)。
人工環境物と自然環境物とでは、その時期の天候により大きく違いますので、ご了承ください。
ストック水槽では害虫、藻対策で下記の生体を入れております。
<屋内ストック水槽>
オトシン・ネグロ、ゴールデンバーブ、ミクロラスボラ・ハナビ、ミクロラスボラ・エリスミクロン
チェリーシュリンプ、ミナミヌマエビ、レッドビーシュリンプ
<屋外ストック水槽>
ゴールデンバーブ、メダカ、ミナミヌマエビ、カワニナ、ヒメタニシ
共通して付着の恐れがある生体
スネール(各種)、アカムシ、ミズムシ、ミズメイガ、ヒル、プラナリア、ミジンコ各種
頻繁に駆除(魚のエサに)しております。
プラナリア、ミズムシは見ませんが念のため記載しております。
〜2020年より〜
オニヤンマ、ギンヤンマ、イトトンボなどは2019年からチラホラと姿を見てはいましたが数が増え始め、気が付くとゲンゴロウ、コオイムシなど生息しはじめました。これらは環境変化に弱い今では貴重な環境資源であり、駆除するわけにもいきません。
ゲンゴロウ、コオイムシはどうやって来たのか不明です。何故かサワガニもいました。
「水草の代名詞」となっている植物が大半です。
これらは自然界に流出し、在来種を駆逐している代表的な植物です。
1.ホテイアオイ
内水面漁師や湖沼、貯水池では「紫の悪魔」と呼ばれるほどの害草(要注意外来種)です。繁殖速度が速くすぐに水面を覆いつくし、水中を嫌気にさせます。秋以降は一気に枯れ水を腐らせます。さらにアレロパシーを持つとされており、確実に手に余ります。
2.オオカナダモ(アナカリス)、コカナダモ
ほぼどこの河川でも見ることが出来る要注意外来種です。成長速度、丈夫さが異常と呼べるレベルで、極小さな切れ端からも増殖します。
確実に手に余るうえ、市販品は輸入品であり農薬漬けです。
3.カボンバ(フサジュンサイ)
湖沼、貯水池で繁殖しています。自然下では越冬していますが、飼育下では無加温での越冬は出来ません。葉を散らしやすくゴミが増えます。
〒273-0003
千葉県船橋市宮本7-7-1
TEL.047-460-1760
FAX.047-460-1761