本文へスキップ

株式会社 安穏

電話でのご予約・お問い合わせはTEL.047-460-1760

ご注文方法

蓮の初心者向けオリジナル育成方法original Cultivation

蓮の初心者向けオリジナル育成方法

年間スケジュール

10 11 12
開花時期
 株分
植付                  
肥料
休眠

関東地方での、一般的な蓮育成の年間スケジュールです。

植替・植付時期は「ソメイヨシノの開花前後」と言われています。
が、寒いのであまりお勧めしません。
この頃はいきなり冷え込むこともあり、株に負担が掛かります。

株分けの最遅は、ギリギリで5月中旬です。
遅ければ遅いほど、芽も伸び、葉が出ているため細心の注意が必要で、時間もかかります。

植付けの最遅は、その年の気温次第ですがギリギリ6月までは可能です。
伸びた芽、茎を折らないようにするため、土を緩めにし植付けます。茎が太くなったら土を足していきます。


簡単に育ててみよう!!

当社が初心者の方にお勧めする蓮の育成方法です。

項目 内容
育成場所 陽当り良好(直射)
風通し良好
水場が近い
容器 丸型(楕円化)
プラスチック製(レジン可)
荒木田土のみ
肥料 化成肥料(低配合率)
フルボ酸・フミン酸(『土壌ミネラル改良資材』)
〇ゴールデンバーブ、メダカ
×金魚、鯉
貝類・エビ タニシ、カワニナ、ミナミヌマエビ
水草 〇マツモ、アマゾンフロッグピットなど
×スイレン、ホテイアオイ、抽水性植物

かなりセオリーからは外れています。しかし、確たる根拠があっての事です。

大賀蓮のように土作りがシビアな品種は該当しません。


セオリーは一度ムシしましょう!

色々な人のHPやブログを見ると…
「初心者はまず土づくりから」「初心者はまず肥料から」
などと言われており、手を出しにくくしています。


これは自動車教習所で最初にドリフト走行から習うようなレベルです。
はっきり言って間違っています。

用土配合、肥料配合は「もっと…」と、こだわり始めてからで十分です。
逆に用土配合が必要な種類は、初心者に向いていません。


3つの絶対条件

設置場所の絶対条件
I.陽当り良好(直射限定)
  西日が当たると水温が下がらない
  カーポート下はダメ(元々、車を紫外線などから守るもの)

II. 風通しが良い
  水温が上がりにくくなる
  害虫が付き難くなる

III.容器下は土が好ましい
  コンクリ、アスファルトは高温になる
  (ブロックを入れ通気性を上げるなどの工夫が必要)

この条件が必須です。


容器の選び

ナーセリーポット

1.丸型容器(楕円も可)
 角型は根を傷めやすい
 水、底床の重量+根の力で割れやすい

2.推奨サイズより気持ち大きめ
 花上りが良くなり、管理も楽!

3.深めの容器
 水切れの抑制(蓮根の成長で土が持ち上がる)
 水質が安定する

4.プラスチック製容器
 陶器と違い安価で丈夫
 軽いため動かしやすく、ひっくり返しやすい

向いていない容器
・ 安価な輸入陶器   ⇒ 日本の気候に向いていないため割れる
・ 素焼きの陶器    ⇒ 水が染み出す その状態で凍結すると割れる
・ 直径より背高な容器 ⇒ 蓮が伸びると風で倒れやすい
・ 口の返しが内向き  ⇒ 茎が傷む
・ 浅すぎる容器    ⇒ 水切れが起きやすい


用土は1種のみ

荒木田土

1.粘土質
 荒木田土などが好ましい
 荒木田が無ければ赤土
 赤土も無ければ赤玉土を潰して使用

2.余計なものは入れない
 腐葉土、ケト土、黒土など
 確かに素晴らしい土!
 …であるが、管理状態が悪いと腐敗菌の巣窟

3.しっかりと捏ねる
 全体がホットケーキ生地くらいになるまで混ぜる


≪機械を使用する場合≫
ドライバー用のアタッチメントを使用する人がいますが、ドライバーが焼き付きます。撹拌機も低〜中粘度用でも焼き付きます。
高粘度用撹拌機であれば可能ですが…

≪女性の場合≫
かなりの力仕事になります。少し緩いくらい(クレープ生地の手前)で作ってください。
緩すぎは、風による折れ、寄生虫などのリスクが高まります。

≪土の使用期限≫
土の使用期限は正確にはありませんが、2〜5年ごとに入れ替えてあげる事で腐敗病菌に感染しにくくなります。土は殺菌消毒することで再利用可能です。


泥の好み

ある程度自由ですが…

 泥の固さ  固めに作る 緩めに作る
利点 泥がしっかりと締まる   
病害虫に強くなる
作業が楽
植付けが楽 
欠点 崩れない
折れないように注意
捏ねる時、固くてしんどい
病害虫に弱くなる
泥が締まるまで時間が掛かる 

「固すぎる」「緩すぎる」でなければ、問題ありません。

 泥の深さ  深植え 浅植え
小型 10cm前後
中型 15〜20cm
大型 15〜30cm
小型  5cm前後
中型  5〜10cm
大型 10〜15cm
利点 根がしっかり張る
風に強くなる
病害虫に強くなる
植替えが楽
根が成長しても土が上がらない
欠点 重い
根が成長すると土が上がる 
(水深が取れなくなる)
植替えがしんどい
病害虫に弱くなる
風で根が折れやすくなる
根が小型化しやすい

これも好みです。
自分は「深植え派」です。大賀などは30〜50cmでやっています。

※ 元々植える蓮根のサイズにも左右されます。


植え方

ある程度自由ですが…

0.容器の設置
 泥が入ると重く動かせない!!
1.蓮根の向きを揃える
 左回りなら左回りに

2.泥を敷き蓮根を仮置き
 (画像下の蓮根)

3.蓮根を埋める場所を掘る
 (画像上側)
4.蓮根を掘った穴に入れる
  新芽側が少し下向きにする
5.泥を優しくかけていく
 目を折らないように注意!!

6.水入れ
 水深5〜10cmを目安に

≪緩い泥で作った場合≫
Aパターン
 2.泥を薄く敷く
 3.蓮根設置後、優しく泥を足していく
   時間が経つと、泥が締まり泥のカサが少なくなるので多めに入れる

Bパターン
 2.泥をしっかりと入れる
 3.蓮根設置後、蓮根の切り口方面に向かって、優しく横にズラしながら沈める
   蓮根に子株が多い、子株の向きがバラバラなどの場合は難しい


化成肥料を使おう

まるやま1号

1.化成肥料を使う
 有機肥料は向いていない(腐敗ガスが出る)
 液肥は絶対ダメ!!(即効性で藻を育てるだけ)

2.高配合率は避ける
 肥料あたりを防げる(まるやま1号はおすすめ)

3.基肥はなくて良い
 根が張る前に施肥しても効果は少ない

4.追肥は少量をこまめに
 様子を見ながら少量ずつ


日頃の管理

1.追肥
  様子を見ながら少量ずつ
  (肥料が蓮に近すぎないように注意!中心に埋めると良い!)
  過剰施肥は枯死、腐敗の原因!!

2.藻
 ・糸状藻
   メダカなどは絡まって死亡するリスクがある。
 ・アオコ(泡状、海苔)
   独特な悪臭を放つ藻。見つけ次第早めに水を入替え除去!!
   植物、生体(メダカ・貝など)、人体にも悪影響。
   乾燥して舞うと気管支炎のリスクあり!!

3.害虫
  アブラムシ、ヨトウムシは見つけ次第駆除
  ボウフラは流水で洗い流すか、メダカで駆除
  ミジンコは益虫であり駆除する必要はない(藻・枯葉を食べる)

4.夏は足し水
  根の成長で土が持ち上がり、水の容量が減っている
  葉が増えるとその分水を吸上げ水切れしやすい

5.夏は夕方に葉水
  葉焼け、温度の上がり過ぎ、水切れ対策

6.刈取りは控えめ(秋〜冬)
  枯れたように見えても実は生きている場合が多い(白い液がたくさん出る)
  完全に枯れている状態なら刈り取ってよい


以上

これらが、完全にフラットな「初心者でも簡単な基本育成方法」です。
これで咲かなければ、最初の条件が合っていなかった、植付け時に蓮根が折れていた等を見直してください。

経験者の方は「土の配合も肥料配合もしっかりやらず、この状態で咲くわけがない」という方もいるでしょう。これは「更に、花上りを良くしたい」という各々のこだわり(応用)です。


水草は必要?

水草

「蓮、睡蓮があるから要らない」と思われるかもしれません。
「簡単に育てたい」という方には、水草は100%必要だと思います。

詳細とおすすめの水草は『水草のページ』に記載してあります。


店舗写真

information店舗情報

株式会社 安穏

〒273-0003
千葉県船橋市宮本7-7-1
TEL.047-460-1760
FAX.047-460-1761