メダカという魚
なじみが深く、古くから金魚と同様に観賞魚として親しまれていた魚です。
分類 | ダツ目メダカ科 |
サイズ | 3〜4cm |
寿命 | 3〜5年(飼育下) 1〜1年半(自然) |
性成熟 | 40日前後〜 |
水温 | 5〜30℃ |
適温 | 25℃前後 |
水質 | 弱酸?〜弱アルカリ性 |
生息域 | 淡水〜汽水域 |
食性 | 雑食性 |
エサ | 付着藻類、水草、水生昆虫 プランクトンなど |
流れの緩やかな用水路などに群れで行動します。
冬は氷の下で石等の物陰でじっと耐え、夏は風呂の水温程の田んぼで泳いでいる姿を見ることが出来ます。
小さい体ながらパワフルな魚です。
一般的に水質は「中性〜弱アルカリ性」とされています。「弱酸性の方が産卵する」という話もあります。蓮鉢・睡蓮鉢の中は基本的に弱酸性になっていますので、あまり気にする必要はないのかもしれません。
餌の食付き、産卵、水質管理などから考えると適温は25〜28℃です。
日本メダカの種類は、多くの繁殖業者、愛好家、ブリーダーにより現在もどんどん作り出されており、その数は既に400を超えるとされています。
そのすべてが『ミナミメダカ』の突然変異から始まっています。
日本のメダカは
『ミナミメダカ』『キタノメダカ』
の2種に分けられています。
『ミナミメダカ』は更に…
「東日本型」「東瀬戸内型」「西瀬戸内型」「山陰型」「北部九州型」「大隅型」「有明型」「薩摩型」「琉球型」の9系統に分類されています。
DNA解析、アロザイム分析により水域ごとに独自進化を遂げているとされています。
分類学上、メダカ属は東アジア〜東南アジアにかけて20種に分けられています。
ミナミメダカの学名は『Oryzias latopes−稲の周りにいる足(ヒレ)の広い』、英名は『Japanese rice fish』で、どちらも米に由来しています。
昔はどこにでも田んぼがあったため、極身近な魚であり、4680もの方言名がある魚とされています。
そのためか、漢字では「目高」が一般的ですが…
「稲田魚」「麦魚」「丁班魚」「撮干魚」「高魚」など、どうやっても読めない漢字でメダカと読むようです。
新潟県や山間部の地域では、春先に捕まえ佃煮やみそ汁、唐揚げにして食べられていたそうです。
メダカの産卵期は春〜秋です。
地域、環境により異なると思いますが、水温が20℃前後以上で、日照時間が11〜12時間以上であれば毎日、10〜50前後の卵を産みます。
1匹が年間で1000近くの卵を産むとされています。
しかし多くは成魚になる事はありません。
全てが有精卵というわけでもなく、食べられてしまう卵もあり、その時点で孵化率はぐんと下がります。
卵の状態で水カビにかかって死亡してしまうものや、孵化直後に死亡してしまうものもおり、また更に孵化率は下がります。
孵化に成功しても同じ頃に生まれた、仔魚とのエサの取り合いに負けてしまうものもいます。
天敵も多く、親魚や他の魚、鳥などに捕食されやすく、小さく体力がないため流れに負けて過労死してしまったり、何かに絡まって死んでしまうものもいます。
250℃÷水温=孵化までの日数
で孵化します。
25℃であれば10日前後で孵化します。
低温の場合、その分日数が伸び雑菌にやられる卵が増えます。
高温すぎると茹で上がってしまいます。
30〜35℃の高温は光彩が奇麗なものが生まれる可能性も上がりますが、奇形が生まれる確率も上がります。
卵は粘着糸を使い水草などに産み付けられます。
この粘着糸は指でこすり落とします。水カビにかかった卵から感染を広げないためです。
その後、メチレンブルー液(1Lに1〜2滴)を入れた容器に入れます。この水は毎日交換してください。
孵化した仔魚はそのまま放っておくとメチレンブルー液によって死亡してしまうため、飼育水に移します。
2〜3日は腹部のヨークサックから栄養を得ているため、何も摂食しません。
ヨークサックが無くなるとたくさん餌を食べどんどん大きくなります。
この間にエサの取り合いに負ける魚はどんどん死んでしまいます。かわいそうだからとエサを多く上げると、水質が悪化しもっと死んでしまいます。
同じ日に生まれたものでも、成長速度は違うため、ある程度大きいものは別容器に移すなどをした方が良いと思います。
1〜1.5cm程まで成長すれば親メダカと同じ水槽に移しても大丈夫です。
40日程度で卵を産むことが出来るほどに成長します。
〒273-0003
千葉県船橋市宮本7-7-1
TEL.047-460-1760
FAX.047-460-1761