水草ってなに?
当社の水草の品揃えは、小さな観賞魚さんの半分もありません。
ひと昔前の観賞魚では「『水草』なんて植物はない」という言葉がありました。
その方たちから見たら…
当社は大型観賞魚店さんと同じか、それ以上の品揃えがあります。
これは『水草の定義』にあります。
『水草』の正確な定義はありません。
水草は「水辺周辺の植物」の総称と言った感じです。
植性で分けると…
右から 1沈水性 2浮遊・浮草 3浮葉性 4抽水性 5湿地性 |
1.沈水性
エビモ、クロモ、金魚藻(オオカナダモ、コカナダモ、カモンバ)など
沈水でのみ生息可能な品種は非常に少ない。
陸に上げると短時間で干からびる。
2.浮遊性
マツモ、タヌキモなど
基本的には水面付近を漂っているため、浮草にされることが多い
陸上に上げるとすぐ干からびる
流されないように、葉や茎を変形させた仮根で砂や土に根を張る
2.浮草
サンショウモ、ホテイアオイなど
水面に浮き、水上に葉を展開する。
意外にも浮草は根を張るものが多く、湿地でも生息可能
3.浮葉性
睡蓮、ヒシなど
根茎は底に沈み、水面に葉を展開する
4.抽水性
カキツバタ、花ショウブなど
株元だけが水に浸かった状態
5.湿地性(湿生)
アヤメ、カタクリなど
土がジメジメした状態
環境変化が激しく、一時的に根元が水没(抽水化)も対応可能
このようにわけることが出来ます。
植物は幅広い適応能力を持とうとするため、複数の状況に対応出来るようになっています。
それを利用しています。
観賞魚で『水草』と呼ばれ流通している植物は…
園芸から見た場合は『水草』ではない植物が大半です。
<水草ではない水草>
水草として販売されていても、長時間水中いるとダメになる植物です。
ウォーターファン、オピオポゴン(リュウノヒゲ)、ドラセナなど。
水中に入れ、すぐ腐らない植物は水草です。
<特定条件で水草になる>
水槽用ではハイグロフィラ、バコパ、ルドウィジア、ロタラなどが人気です。
これらは日本在来種や近縁種があり、田んぼの畔、湿地などに自生しています。
根元が水に浸かることはありますが、完全に水没した状態では自生していません。
なかば強引に沈水化しているため、光合成補助にCO2を添加しなければ、健康的な管理も長期維持も出来ません。
当然ですが…ビオトープ用に水草を買っても、気が付いたら陸生化していた。
と言うことは100%起こります。
<園芸植物>
「改良種」「同種別名」で園芸植物として売られていることもあります。
例)
ロベリア・カーディナリス → 紅沢桔梗 アメリカサワギキョウ
アルテルナンテラ・セッシリス → ツルノゲイトウ
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